グーグル・クラウド・ジャパンは12月17日に説明会を開催し、米Google Cloudが提供を発表した法人向けAIエージェント「Google Agentspace」や、情報整理ツール「NotebookLM」の企業向け強化版「NotebookLM Enterprise」について解説した。
執行役員 テクノロジー部門 兼 事業開発本部の寳野雄太氏は「89%の従業員が6種類以上のデータソースから情報を探索している」という調査結果を引用し、従業員はさまざまなSaaSから情報を収集し、生成AIサービスに読み込ませなければいけないというニーズがあると説明した。
いや、SaaSから情報を読み込むんじゃなくて、社内のオンプレミス、特にファイルサーバーからデータを読み込んで学習するだけで、世界は変わりそうなのに。
おそらくコネクターを会社のモデルに用意し、様々なデータソースにつなげることで、ローカルな情報を理解、生成できる有用なエージェントになるというのは、2025年のトレンドになることは間違いない。コネクターのつなぎ先の中でも、ファイルサーバー、はきっと日本の会社における最大のデータソースだと思う。
あとは、ファイルサーバーに無制限にアクセスできたら、末端の社員が秘密の情報をAIエージェント経由でアクセスできてしまう。ということは、AIエージェントもアクセス権ごとにわけなければいけない。機密情報にアクセスできるAIエージェントは、機密情報にアクセスできる人間としかアクセスしてはいけない、という制御をしなければいけない。
ただ、人間でもそういうことはできているので、単に時間の問題だと思われる。