orangeitemsのお題で一言

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ジュース

ジュースで最も古い記憶は、キリンレモン、そしてサンフィルというオレンジジュース。サンフィルというのはコカコーラ社のブランドで、今は見かけない。炭酸じゃない、でもオレンジは入ってないけどオレンジ味、みたいなオレンジジュースだ。

サンフィルはそんなに好きでもなかったけど、お祭りやら盆と正月の時やらで、やけにコタツの上に登場した飲み物だった。多分、子供で炭酸飲料は体に悪いとかで、じゃあオレンジジュースと言えばサンフィルね、という話の流れだったんだろう。

幼少期は缶ジュースだった。缶も金属。街では空き缶のポイ捨てが社会問題となっていた。初期の空き缶は、ふたが外れる設計だったので、その金属のフタが地面に落とされ、そして子供が誤って踏んで大怪我をすることが問題になっていたんだろうと思う。

その後フタは今の形のように、開けても接着したままになって一件落着したが、次は250mlのサイズが無くなり350mlが主流となった。あれはなんだったんだろう、一本としては少な過ぎるよねという判断だったのだろうか。

中学校は剣道部に入っていて、その頃は水も飲んじゃだめで休憩も無く3時間くらいぶっ通しで練習するのが「当たり前」だった。練習が終わった後は脱水症状になりかけだったので、学校の帰りに日用品を売っているお店に寄って、350mlのコカコーラを買って飲むのが贅沢だった。あの時に、飲み物は口で味わうのではなく、のどごしで飲むものだということを知った。

多分、私が酒飲みなら、相当な酒飲みになっていたと思う。飲み物の美味しい飲み方は子供時代に学習している。ただ、私は酒が飲めないので、その能力は発動することはなかった。

高校時代に入り、ジュースはペットボトルになり始めた。当時は、缶もペットボトルも両方あった。ただ、ペットボトルだとフタを閉められるので、急激にペットボトルに変わっていった。あの頃はペットボトルは環境にいいのかどうかという議論がすごかったけど、結局はリサイクルを推進することでまとまったようだ。

冷静に考えると、炭酸飲料を買うなら缶の方が美味しい。炭酸が完璧な形で閉じ込められているからだ。ビールがいまだに缶なのはそのせいだろう。ただ、缶は資源の無駄、というのはよーくわかるので、致し方ない。

ジュースの話をしたかったんだけど、何だか器の話ばかりになったな。ジュースの原価って随分器の方にかかっているみたいだし、ジュース=器、なのかもしれない。