一人暮らしを始めるに当たって一番大事なものは何?。
そう質問されたら、「カーテン!」と断言したい。
だって、私の一人暮らしの初日は、カーテンが無かったのだもの。
年齢は18歳だった。18歳で一人暮らしとか早いよ。高校の学生寮を経て大学生の一人暮らしだから、全く常識のかけらも無かった頃だね。
もうちょっと、気の利いた大人が私の周りにいたら、あんなに苦労しなくても済んだのにな。
もしくはインターネットがあれば。いわゆる情報源が不足し過ぎていた。本屋で立ち読みするぐらいしかできることが無かった。
一人で、情報も遮断された私は、東京の都会の真ん中に放り出されたのだった。
何を調べればどうなるかすらわからなかったし、情報の大事さも持ち合わせていなかった。
カーテンの大事さすら気付かないまま、一人暮らしの初日が始まってしまった。
電気もテレビもあったけど、夕方暗くなって来て、あ!窓から光が漏れてる!とびっくりしちゃったわけ。
とにかく電気は消したよね。でもテレビも消したら真っ暗な部屋で一人だし、当時はスマートフォンもないから、テレビ見るしか時間をつぶせないよね。
テレビの明るさを落として、真っ暗な部屋でじっとしてたよ一日目は。
で、カーテンを翌日買いに行ったけど、そのころはニトリもない時代だから、家具屋さんで買うことになった。けど、これがまたアホで、サイズも図らず店に来てしまった。んで、家に帰って測ることもせずに、適当に注文してしまった。
結果、必要な高さ以上のカーテンを買ってしまい、床をずるずる這うカーテンになってしまった。
つまりね、生活力って、カーテン一つにも大きく出ると言うこと。でも生活はカーテンだけじゃないから、様々なところで、失敗の連続となる。また別の機会に一人暮らしの失敗は書こう。
ちなみに一人暮らしを経て私の生活力は高まったかというと、むしろ、きちんと生活ができず日々生命が脅かされるような状況。一人暮らしを早く辞めなきゃいけないことを自認した。したがって、当時でもすごく早い結婚を決断。今に至る。その決断は素晴らしかったと思う。
今は、生活力向上を促す情報が、インターネットにたくさんある。テキストだけではなく映像も。その道のプロが説明してくれたりする。かつ生成AIも現れアシストしてくれるようになった。
今一人暮らしをしたら、カーテンは引っ越し当日にあるかな。
いや、やっぱり、自信はない。
生活が普通にできるというのは、とても優れたことなのである。