小学生だった私に、母親が突然買ってきた、8ビットパソコン、MZ-700。ディスプレイが「デジタルディスプレイ」だったんだけど、なんと8色しか出ないヤツだった。それはそれで、MZ-700も8色しか出ないから良かった。もちろんブラウン管ね。
その後、FM-77AVという富士通のパソコンを買ってもらえたんだけど、ディスプレイはそのまま流用しようとした(無茶)。4096色自動発色が売りのこのパソコンに、8色デジタルはないでしょ、と。映るには映ったけど、読み取れなかった。
で、親に主張して、このパソコンでも映るディスプレイを追加で買ってもらって事なきを得た。親には追加予算発動で迷惑をかけたけど、まあディスプレイが映らないんじゃしょうがないよね。
長い間ディスプレイは、ブラウン管。今の液晶ディスプレイとは比べ物にならないほど奥行が深くて、重たいものだった。
ディスプレイを置くだけで机が占領されてしまうし、かつ熱もすごく出す。
初めて液晶ディスプレイを見た時に「なんだこれは!?」と思ったものだ。ただ、発表時は高かった。
しかし、スペースを非常に取らないし高解像度化も望めるということで、瞬く間にディスプレイは液晶化した。当時は液晶ディスプレイを作るための材料が地球に足りなくなるみたいな話も聞いたけど、あれは杞憂だったようだね。
初めて触った液晶ディスプレイは、1024 x 768という解像度。いわゆるXGAというサイズだけど、これでも大きいと感じたよ。
今や4Kディスプレイを眺めて仕事をしている。場合によってはデュアルディスプレイで2面使う。こんなに画面が広がったけどあんまり活かしきれてないと思うのは、そもそも字が高精細になったところで仕事効率はあまり変わらないから。画面自体を物理的に大きくしないと意味がないが、今度は大きすぎると首が痛くなるよね。
VRが人の感覚を拡張して仕事はさらに生産性が上がると言われたが、あれも結局は見にくい。目を酷使する。主流にはなれそうにない。
もしかしたら、もうしばらく進化は止まってしまうのかもしれないディスプレイ。掃除機や冷蔵庫、洗濯機などがここ十数年中身が変わっていないように、ついに完成形になってしまったのかもしれない。
私は、とにかくディスプレイの進化に合わせてディスプレイを買い換えて来た人だから、これまでに保有したディスプレイの数も半端ない。けど、もうその度も終着点に来た気がする。次は・・4Kを超える?、でも8Kもいらんよね。3D?、飛び出してどないすんねんと言う話もある。曲面化できたところでしょうもないし・・。