偉くなるやつってのは

世の中

2024年は、有名人のスキャンダルが頻発。今年だって誰が矢面に立つかわからない。

偉くなるやつってのは、リスク上等で危ない橋を渡り、そして運か豪胆かで乗り切って今まで来ている。が、よく考えればわかると思うが、偉くなる前に無茶を色々しているが、その際はまだ偉くない。だから自分のリスクが表に出たところで何の問題もない。だから本当にもう叩けばホコリが出るのは百発百中だというのが現実なんじゃないだろうか。

自分が偉くなることを見越して、将来、何かつつかれることが無いようにストイックに生きる。これができた人だけが偉くなっても最後まで生き残るのだが、はて、そんな聖人がどれくらいいるというのか。

面白い、型破り、と言う人は大抵、後からこれまでの過去を現れて痛い目に遭う。

これは古くは江戸時代あたりから繰り返されている。スキャンダルで表に出られなくなった話は江戸時代の小話にもよく出てくる。

もしかしたら将来、想定外に自分が偉くなるかもしれないんだから、若いうちから、くれぐれも軽い気持ちで、責められるようなことをするな、ということである。

当時は軽率だった・・と悔やんだとして、クリーンなイメージはどうしても取り返せなくなる。そして、今偉くなったやつに必要不可欠なのがこの、クリーンなイメージ、だ。

昭和の頃はどうやら、「裏で暗躍する何らかの力に、お金を支払えば解決」と言った小説のような話が有効だったのではないか。今は裏の活動本体のパワーが相当弱くなっていて、裏自体を暴くことがビジネス化もされているように見える。それでもまだ、隠れた取引などは日常茶飯事なんだろうが・・。

最もあるべきは、若いころから一貫して、偉くなった時のことを想像して、品行方正に生きる事。これがなかなかできない。誰も自分のことを見ていないと思っている若い頃は、何をやっても注目されないと思い込んでしまう。

今は、面白いヤツより、型破りなヤツより、叩いてもホコリが出ないヤツが最も強いと思う。その点を踏まえて、くれぐれも無理をしないようにな。

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