内閣府は12日に公表した日本経済リポート(ミニ白書)で、家計の貯蓄率が新型コロナウイルス禍前の水準を上回って推移している背景を探った。共働き世帯の増加で家族全体の所得は増えたが、インフレや長生きへの備えから、消費にお金を使わない傾向が目立っている。
共働き世帯、今では当たり前になったけれど、25年前は「半々」だった。私は専業主婦世帯を選んだ。年々共働きが増えていくなぁと思って眺めていた。
共働きだと2馬力、なので生活はもっと楽になるはずだけど、実際のところ違うと思う。世帯年収なりの生活をしようとしてしまうので、夫と妻どちらかが倒れたら危ない、という感覚に陥ってしまう。
専業主婦世帯だと夫が倒れたらまずいので、夫に対して十二分な生活と健康を与えるために生活を計算する(と、夫の立場ですごく思った。その分質の高い家事を妻にお願いした。)。
共働き世帯だと、両方に十二分な生活と健康が必要だが、これはかなりお金もかかるし時間もないから、かなり不安になると思う、私なら。
世帯年収の半分の生活を作って残りは貯蓄に回してやっと、どちらかが倒れても大丈夫となるし、これが結局「消費にお金を使わない傾向」につながるのだと思う。
私の専門とするITでは、ディスクが二本あるとして、
・RAID0(ストライピング)・・・二本は両方使うから、どちらかが欠けたら終わり
・RAID1(ミラーリング)・・・二本は複製関係で、どちらが一時的に欠けても動く
この二種類があり、RAID1で生活を考えるも、必要に迫られてRAID0になってしまうと言うことだと思う。そりゃ、いい生活したいもの。
インフレや長生きの備え、じゃないよ。共働き世帯の選択そのものが、貯蓄の動機を高めているんだよ。