リスク資産で人生崩壊?“運用しないと損”は本当か?

世の中

「年金プラス月〇万円引き出す」という定額引き出しの持つ「収益率配列のリスク」を避けるためには、引き出しを「率」で考えるという戦略が必要になります。『60代からの資産「使い切り」法』(日本経済新聞出版)から抜粋・再構成して解説します。

資産運用、と言う言葉に騙されてはいけなくて、円で確保した生活する上で最低限のお金は、元本保証ではない状況にしてはいけません。最近はリスク資産の価格が安定しているので安易に投資を考える人が多いのですが、最悪無くなることを想定する必要があります。

歴史を振り返ると戦前も世界恐慌がありましたし、戦後は幾度も株価が暴落しているタイミングがあります。待っていれば復活するというのはその通りですが、持ち直すのには年単位での時間が必要です。本当に必要なお金を、そんな不安定な状況に置くのは相当に危険なのに、よくもまあ運用しないといけないとか言うなあと、この手の記事を見て思います。

むしろ年齢を重ねるごとにリスク資産は減らすべきです。リスク資産は全部ゼロになっても生き残れるという前提で考えましょう。金融の企業は、リスク資産を売ったりお金を借りてもらって儲けていますので、基本いつもリスクを良い風に表現してきます。

儲かるときもあります。でも損するときもあります。すごく得するかもしれないリスク資産は、すごく損するかもしれません。若いうちだったらまだ、高いリターンを期待して保持する選択肢はあります。時間もたっぷりありますから。でもご年配の人はもう時間がないのですから、無理するのは余計ダメです。

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