齢も50を超えたので、人生の傾向などは読めるようになってくる。若い頃は動揺したことでも、今では些末な一コマと論じれる。その中でも人生の特徴と言えることとして、いいことだろうが悪いことだろうが、いっぺんに短期間に降りかかってくる期間が、誰しも不定期に訪れることを挙げておこう。
しかもそのいいことと悪いこと、中身が結構大きな話だったりする。すっごくいい話と、すっごく悪い話が一緒に来てごらんよ。どんな顔をしていいかわからなくなるよ。うれしいと悲しいが同時に成立するので、心の中は熱湯と冷水のシェイクで、わけがわからなくなる。
これだけのことなんだから、間隔を明けて、一つ一つ来ればいいのにさ、なんでまた、この小さな期間に次から次へと・・。
というような体験って、きっと生きてれば必ず訪れるのだけど、振れ幅が大きすぎることで混乱してしまう人もいる。一個だけでもコントロールが難しいのに、何個も来られたら立ちすくんでしまい、どれもこれもこぼしてしまう。せっかくのいい話も飛んでしまい、悪い話は対応しなければならず、もったいないことになってしまう。
そんなときどうすればいいかって?。この振れ幅の大きさを評価するときの「いい」「悪い」を一旦横に置くことだな。本当にいいのか悪いのか、実は後になってからじゃないとわからん。ただ、イベントとして大きな印象を残すのは確かなので、評価は別として対応して行かなきゃいけない。うまくやろう、とかは考えなくていい。淡々と、目の前のことを、一つずつ片付けて行け。
結構、この世を司る神様のような存在は、無調整でびっくりするようなことをどんどん放り込んで来る。でも、何だか思うのは、後から振り返ってみたら、皆自分を形作るためには必要なイベントだったという実感。
短期間に起こることそのものの振れ幅の広さには頭を抱えるのだが、きっと、何かの必要が運んできてくれているから、丁寧に掘り起こして行けば、トータルとして何らかの成長につながる、ことも多かった。
潜り抜けたら、いい面構えになる、という仕組みである。
まだ今年も始まったばかりだが、いよいよ、あれもこれも降りかかって来て大変かもしれないあなたに向けて書いてみた。きっと、乗り切れる。