半導体業界は数年前まで、かなり需要が燃え上がって、家電を買おうとしても在庫がない、みたいなことがあったばっかりだと思っていたのに、今は不況らしい。
なぜ急に反動がきているのだろうか。
ポイントとしてはコロナ禍が急に始まった時のリモート需要が急に発生したため、というのはあるそうだ。それに対応するための供給能力を整備したら、今度は世の中が急に戻ってしまい、需給バランスが悪い意味でまた崩れてしまったという流れらしい。
しかも、インフレが世界で起こっていて、ぜいたく品は買い控えられていることもあり、作っても売れない。したがって今はむしろ供給能力を抑える方向に各社動いているとのことだ。
半導体は大事だ、と言って国も結構投資をしていたのに、このまま需要が盛り上がらないと結構厳しいことになりそうだ。
また、米中間の緊張が高まった時に、中国へ半導体が売れ無くなるかもしれないという懸念も今発生しているとのこと。なるほど。
ちなみに「AI」「EV」については今後半導体業界に強い需要をもたらされる、なんて言われていたのだが、どうにも、一般化が追い付いていないところがあり、話題だけが先に行っていて実需を食うほどにはなっていない。両方、本質的な普及のためには課題の有る技術分野である。課題がある‥なんて言いながら人々の心から段々忘れ去られ、メインニーズにはなれなかった技術なんて腐るほどある。
業界関係者も、たくさん頑張ればたくさん売れるってもんでもなく、社会の状況に左右される商材でもあるので、まあ中の人は大変だろうな・・。