給料は決まっているから、その分しか働かないぞ、って言ってたら本当に、その分しか働けない人になっちゃうんじゃないかな。
給料がおいくらだとしても、最大限の働きを心がける。そしたら能力があれば、成長余力があれば、いつしか収入よりも働きが上回るよね。これを損だと言う人がやたら多いことがわかった。やりがい搾取だと言う人も多い。
私は、この「あるべき報酬－実際の収入」のこの差分は、会社に貸し付けていると思っている。まあ、社会人になりたての頃は逆に借金だよね。会社から給料もらってもその分働けてないんだから、会社から借りているようなもの。そんな具合に、会社とは借りたり貸したりする関係だ。
で、仕事の量も質もしっかり確保して、会社に貸し付けたら、会社はどうするか。この社員はできる、もし借りっぱなしにしたらきっと、信用が失われて他社に逃げる、と思うはずだ。他社に移って正当な評価を受ければ給料は上がることが会社側にもわかれば、会社はどうするか。
喜んで給料を上げるのだ。だってその分利益が出ているんだから、原資はあるのだから。
もっと支払えばもっと成果を上げてくれるかもしれない。会社としてみれば、絶好の投資先となる。
つまり、収入より働くのは損だ、と言っているといつまでも会社には貸し付けられないし、しかも、自分の実力が伸びない。そりゃ、給料分の働きをしている限りは、その分の能力しか示していないし、それ以上やらないようセーブするわけだから、結果として給料に見合う人物になってしまう。
それは、まずくないか。
まずは提案。給料なんか気にしないで精いっぱい仕事をしてみたらどうか。
その上で会社に評価されないのだったら、それは
①自分はやっているつもりでも、会社に貸し付けられていない、つまり会社に要求されている仕事ではない。
②会社に貸し付けているが、それを正しく評価しないか、何らかの理由でお金がない。
このどちらかである。①だとしたら、会社と自分の方向性が合っていないのかもしれないね。②だとしたら、そりゃ早く脱出しなきゃ。
ということである。つまり、精一杯仕事ができない環境こそ、悪である。
給料分しか働かないぞ、という態度は、きっと自分の首を絞めることになる。
