総務省の資料を見る限り、転職する人自体は増加しているらしい。とはいえこの通り大きく見れば横ばいではあるが。
しかし実感としては、中途採用を探しても全然ヒットしない。
これは何で起きているかと言うと、よりいい条件で大量に採用している企業集団が存在していて、普通の求人では反応しなくなってしまったと言うことだと思う。
また、同じ条件であっても、東証プライムに上場しているなど有名企業の方が選ばれやすい。つまりは、有名企業が中途採用を盛んに行っていて、中小企業の求人はほぼ無視される傾向にあると思う。
つまりは有名企業同士で人がぐるぐる回っているだけで、どうにも裾野広くは人が流動しない。むしろ有名企業が求人を絞ってくれれば中小企業にも人材が波及するのだが、どう考えても大企業の方が景気がいい。新卒も月収30万とか言ってるくらいだ。ブランドでも、条件面でも大企業優位であるのに、大企業が人材を吸い込んでいる。
今の中小企業は、10年もすれば責任を持っている人材の年齢が60代以上になり、いよいよ人手不足倒産が優良企業まで波及するのではないか。
その場合、大企業は、中小企業「無し」となった時に持つのだろうか。よく、大企業と中小企業は、請負関係になりがちで、下請業者である中小企業が不利を受けないように法的な対処をしているが、人材確保の面でも保護しないと、立ち行かなくなってしまうのではないか。人がいなくなったら中小企業は終わりだからだ。
未来の人は、大変なことになるかもね。もう予兆が始まっている。